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Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーのTsukasaです。
今回は真冬の防寒のお話で最近ミリタリー系のファッションにはまってるんですが、そこで米軍の防寒システムについて触れる機会があったので学んだことを共有します。
ECWCSとかPCUのお話で、サバゲーやってる人以外みんな聞いたこと無いと思いますが、難しい話じゃなく「賢く重ね着しようよ」という話なので、
「寒いっ」
「とにかく寒いんだよ」
っていう方はヒートテック選んでないですか?
図星の方は重ね着やウエアの選び方を間違っているかもしれないので、参考になるはずです。
「正しい重ね着と、正しいウエア選び」で厳しい冬を一緒に乗り切りましょう。
ECWCS(エクワックス)とは?
1980年代後半に米軍で採用された極寒地向けのレイヤリング(重ね着)で、正式名称は Extended Cold Weather Clothing System、それぞれの頭文字を取りECWCS(エクワックス)と読む。
日本語では「拡張式寒冷地被服システム」と訳されLEVEL 1~LEVEL 7のウエアを組み合わせる事によって摂氏7度~マイナス46度まで対応可能なレイヤリングシステムとなっている。
ECWCSのレイヤリングは1980年代後半から採用された第1世代(Gen1)、2006年頃から採用された第2世代(Gen2)、そして2008年頃から採用された第3世代(Gen3)へと進化し、現在は第3世代のレイヤリングの考え方がベターとされ大きく分けて、
- ベースレイヤー
- ミドルレイヤー
- アウターレイヤー
があり、それぞれにLEVELが振り分けられている。
第3世代(Gen3)レイヤリング
- LEVEL 1:薄手のアンダーシャツとズボン(ベースレイヤー)
- LEVEL 2:やや厚手のアンダーシャツとズボン(ベースレイヤー)
- LEVEL 3:フリースジャケット(ミドルレイヤー)
- LEVEL 4:ウインドジャケット(ミドルレイヤー)
- LEVEL 5:ソフトシェルジャケットとズボン(アウターレイヤー)
- LEVEL 6:ハードシェルジャケットとズボン(アウターレイヤー)
- LEVEL 7:中綿入りパーカとオーバーパンツ(アウターレイヤー)
「こんなに着んのかよ!」
と思うかもしれませんがアメリカの軍人さんでも全部着ることは無く、屋外での配達仕事でも自転車使用の配達パートナーで LEVEL 1&2&5(原付バイクで LEVEL 2&5&7)の着用で日本の真冬の気候に対応可能です。
詳しくは下記の対応表を参考に。
ただ、下記の対応表は訓練を重ねたゴリゴリのムキムキの軍人さん向けのもの、一般人には当てはまらない場合もある為、あくまでも参考程度にしてください。
動きと気候別の対応表
活動中の対応表(自転車)
体を動かしている状態でのウエアの組み合わせ。
自転車を使用するUber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーはこちらを参考にしてください。
| 気温 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | |
| -32から-18度 | 上 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
| -32から-18度 | 下 | ○ | ○ | ○ | ||||
| -18度から-1度 | 上 | ○ | ○ | ○ | ||||
| -18度から-1度 | 下 | ○ | ○ | ○ | ||||
| -1度から10度 | 上 | ○ | ○ | |||||
| -1度から10度 | 下 | ○ | ○ | |||||
| 1度から7度 | 上 | ○ | ○ | |||||
| 1度から7度 | 下 | ○ | ○ |
待機中の対応表(原付バイク)
体を動かしていない状態でのウエアの組み合わせ。
原付バイクを使用するUber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーはこちらを参考にすると良いでしょう。
また「電動自転車はどっちなんだ」と思う方もいるかもしれないですが、基本的には活動中(自転車)のほうをオススメします。
| 気温 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | |
| -46から-18度 | 上 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
| -46から-18度 | 下 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
| -18度から-1度 | 上 | ○ | ○ | ○ | ||||
| -18度から-1度 | 下 | ○ | ○ | |||||
| -1度から7度 | 上 | ○ | ○ | ○ | ||||
| -1度から7度 | 下 | ○ | ○ | |||||
| 7度超 | 上 | ○ | ○ | ○ | ||||
| 7度超 | 下 | ○ | ○ |
自転車:LEVEL 1,2,5
原付バイク:LEVEL 2,5,7で対応が可能
※「寒がり」「暑がり」又は「地域」により個人差がある為、上記対応表をベースに個々で調整が必要です。
ECWCSを凌駕するPCUとは?
米陸軍主導で開発されたECWCSは一定の評価は得ていました。
しかし、一部の過酷な任務に携わる特殊部隊の隊員からは、防寒性能が不十分として不満の声が上がっていた。
理由は、陸軍支給品よりも民生のアウトドアブランドの方が優れた性能を持っており、米陸軍は規模が膨大なだけに開発に遅れを取っていることが挙げられていた。
そこで2002年から特殊部隊を統括する米特殊作戦軍(SOCOM)の主導により、ECWCSとは別に最新スペックを持つシステムを、特殊部隊向けに開発することになった。
それが Protective Combat Uniform、通称「PCU」
レイヤリングシステムの考え方はECWCSとほぼ一緒だが、ウエアには最新のテック素材が使われ、短期間で世代を交代させることによって民生アウトドアブランドの最新ウエアと同等の性能を維持し続ける事が可能になった。
つまりECWCS<PCU(上位互換)という事、そしてPCUこそ屋外の過酷な環境で長時間働き続けるUber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーに必要なレイヤリングの考え方だと筆者は考えています。
ではさっそくPCUレイヤリングシステム詳細と、LEVEL 1~LEVEL 7までのレイヤリングごとのアイテムを見ていこう。
最強の防寒 PCU レイヤリング
PCUレイヤリングの大きなポイントは2つそれは、
- 汗を肌から遠ざけること
- 汗を素早く乾かすこと
この二つが非常に重要なポイントとなる。
自転車配達ならなおの事、原付バイクでの配達でも多少なりとも汗をかいており、水の熱伝導率は空気の約25倍高いとされています。
その為、かいた汗で肌やウエアが濡れていると急激に体温を奪われることとなる。
Uber Eats 配達パートナーの場合は運動(配達)と待機(鳴らない時間)を繰り返す為、温かさを保つためには肌もウエアも常に「ドライに保つ」事が必要不可欠となる。
つまりドライ=温かい
という事、その為には、

- ベースレイヤーで汗を素早く肌から吸汗し撥水、
- ミドルレイヤーで保温しながらベースレイヤーから吸汗し蒸散させ
汗を肌から遠ざける事が重要。
そして、ミドルレイヤーとアウターレイヤーの間には汗が蒸散された水分と、外気温とウエア内気温差における結露などで濡れる原因が増える為、換気と透湿(とうしつ)が必要。

- アウターレイヤーで雨風をしのぎながら換気と透湿(とうしつ)し
水滴になる前の蒸気状態の水分を生地の外に逃がす性質。
汗を素早く乾かすことが重要。
つまりベースレイヤー(LEVEL 1,2)とミドルレイヤー(LEVEL 3,4)で汗をコントロールすることがとても大切で、コントロールするためのウエア素材が非常に大切です。
どこで購入できるのか?
現在、日本で本物のPCUのウエアを購入できるのは軍物(ぐんもの)の実物アイテムを扱うミリタリーショップなどで購入が可能。
しかし、大手アパレルブランドなどでも軍物をアレンジ又は忠実に再現したウエアが数多く販売されている、それを代用しても同等の効果が得られるため必ずしも本物の軍物を選ぶ必要はないし、全身軍服で配達に来られると「怖い」と感じるユーザーや加盟店もいるだろうからあまりオススメはできない。
また、アウトドアブランドなどで軍物と同等やそれ以上のアルパインウエアが発売されているのでミリタリー系が苦手な方の為にも出来る限り普段使いが出来るものを紹介したい。
ここからは、
- 米軍使用品もしくは同等品
- アウトドアブランド
- 上記に代用可能なウエア
の順で紹介する、是非お手持ちのアイテムと合わせて足りないものを検討することをオススメする。
LEVEL 1. ベースレイヤー
吸汗(きゅうかん)拡散生地のアンダー上下、汗を素早く吸収する目的で使用されるため、ジャストサイズよりも体にピタッとフィットするサイズを選ぶと良い(半袖でも可)。
素材は化学繊維ポリエステル100%の物か、ポリに収縮性の高いスパンデックスなどが混紡(こんぼう)された混紡生地が良い、また保温効果が高く吸湿性、撥水性が良いウールが混紡されたものも良い。
注意!ユニクロ Heat Tech(ヒートテック)はダメ!
間違ってもユニクロのヒートテックは合わせないように!ヒートテックがレイヤリングに向いてない理由は、レーヨンが30%以上も含まれているためで、吸湿性には優れていますが、ポリに比べ乾きが遅いことが挙げられます。
動いていない時は温かいんですが、汗をかいて冬の外気に触れると冷えるし乾きづらいので注意です。
米軍使用品もしくは同等品
アウトドアブランド
代用可能なウエア
LEVEL 2. セカンドレイヤー
やや厚手の吸汗拡散生地のアンダー上下、LEVEL 1と同様に汗を素早く吸収し乾かす目的にプラスアルファ保温性を高める目的がある、こちらもジャストサイズよりも体にピタッとフィットするサイズを選ぶと良い。
素材はこちらもLEVEL 1同様にポリエステル100%の物か、保温性を重視したい方はウールが混紡されたものや裏地が軽量フリース生地の物を選ぶと良い。
こちらもユニクロのヒートテックは合わせないように。
米軍使用品もしくは同等品
アウトドアブランド
代用可能なウエア
LEVEL 3. フリースジャケット
軽量で通気性の良いフリースジャケット、水分の蒸散と保温性を高めるために使用される。
暑い時にジッパーで温度調整するため首元(又は脇)のジッパーで開け閉めできるものが良く、後のレイヤリングに応じて動きやすい厚さの物や、袖が無いベストを選ぶのも良い。
素材はポリエステル100%の物でPOLARTEC(ポーラテック)が使われているものが通気性&保温性も良く丈夫で信頼性が高い。
ポリエステル繊維を特殊な技法で編み上げ、染色、ブラッシング、熱処理され製品化されるPOLARTEC(ポーラテック)は軽量で通気性、保温性、耐久性に優れ、アウトドア衣料によく使用されるテック素材。
米軍使用品もしくは同等品
アウトドアブランド
代用可能なウエア
LEVEL 4. ウインドシェルジャケット
防風生地の上下、風冷えを防ぐ目的で着用。
素材は表地ナイロン100%の物で、裏地にポリのメッシュ生地が使われているものも良い。
米軍使用品もしくは同等品
アウトドアブランド
代用可能なウエア
LEVEL 5. ソフトシェルジャケット
撥水生地の上下、吸湿性、通気性に優れストレッチが利く為動きやすい。
風冷えを防ぎちょっとした雨をしのぐ目的で着用。
素材は表地ナイロン100%の物で撥水加工が施されているものが良い。
製品によるがほとんどのソフトシェルは完全防水では無いので、長時間の雨具としての使用には耐えられない。
米軍使用品もしくは同等品
アウトドアブランド
代用可能なウエア
LEVEL 6. ハードシェルジャケット
GORE-TEX(ゴアテックス)を代表とした防水透湿生地の上下、外からの風や雨を遮断しつつ内側からでる汗を外に出す目的で着用。
ソフトシェルに比べてストレッチが利かない為動きづらく、吸湿性、通気性が低いためベンチレーション(換気)機能が両脇下についているものが理想だが、付いていなくてもフロントジッパーの開閉で問題ない。
防水透湿生地は GORE-TEX(ゴアテックス)の他、
THE NORTH FACE(ザノースフェイス)HyVent(ハイベント)、
Patagonia(パタゴニア)H2Noパフォーマンススタンダードシェル、
mont-bell(モンベル)ドライテックなど、様々なブランドが開発し販売を行っている。
製品によるが長時間の雨具としての使用に耐えうる透湿防水性能を持っているため、配達以外にアウトドアなどでも活躍するため1着くらいは用意しておく事をオススメする。
米軍使用品もしくは同等品
アウトドアブランド
代用可能なウエア
LEVEL 7. 最終レイヤー
高い保温性を持つ中綿入り上下、外の過酷な外気温を遮断し体を保温する目的で着用。
素材はナイロン生地、中綿はPrimaLoft(プリマロフト)が使われているものが軽量で保温性が高い。
プリマロフト®は、アメリカ国軍の要請を受けたALBANY社が開発した、羽毛に代わる画期的な超微細マイクロファイバー素材で、ダウンと同等かそれ以上の保温性とダウンには無い撥水性を持った人口羽毛です。
手持ちにダウンジャケットをお持ちであれば必要ないが、持っていない又は配達用にもう1着とお考えであれば、最終レイヤーの定番「モンスターパーカー」をオススメする。
モンスターパーカーはレイヤリングのためにデザインされているため、ウインドシェルやソフトシェルの上からでも違和感なく羽織れるよう大きめに作られ、中綿のプリマロフトの恩恵で抜群の保温性を誇る。
米軍使用品もしくは同等品
アウトドアブランド
上記に代用可能なウエア
以上、いろいろなウエアを紹介しましたがアウターレイヤーは何でもいいっちゃいいです(今のアウターはどれもあったかいので)、なので手持ちの物で「多少汚れても痛くない」物を選んで、寒かったら買い足すで良いと思います。
大事なのはインナーとミドルレイヤーで、ここをケチると「寒い」です。
「ユニクロでいいや」と言わずに良い物をそろえておくことをオススメします。
まとめ
最後にUber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーに必要なレイヤリングをおさらいしておきましょう。
自転車配達
- LEVEL 1(上下)
- LEVEL 2(上下)
- LEVEL 5(上下)
これでも寒い場合はLEVEL 3を加えて調整してみましょう。
原付バイク配達
- LEVEL 2(上下)
- LEVEL 5(上下)
- LEVEL 7(上)
これでも寒い場合はLEVEL 1もしくはLEVEL 3を加えて調整してみましょう。
以上、Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーの真冬の防寒についてでした。
それではみなさんまた次の記事でお会いしましょう。
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