フードデリバリーの配達に大人気の Cherrboll デリバリーバッグをレビューしていきます。
筆者が実際に配達で使用したレビューと、Uber Eats(ウーバーイーツ)公式バッグとの比較を交えながらメリットやデメリット、Cherrboll のおすすめな点を紹介します。
配達用のバッグ選びに迷った方は、是非参考にしてください。
最終更新日:2023年10月4日
↑最近は本当によく Cherrboll を背負った配達員をよく見かけます↑
本記事で紹介する Cherrboll ってどんなバッグ?
- フードデリバリーの配達に特化したバッグ
- とにかく軽くて小さい
- 折り畳みができてコンパクトに収納できる
- ピザやお寿司などの大型容器は入らない
- 防水・保温性は弱い
Cherrboll バッグの購入は Amazon で!
Cherrboll バッグの購入は Amazon での購入がおすすめです。
楽天や Yahoo!ショッピングでも取り扱いはありますが、価格が一番安いのは Amazon で、おおよそ1,000円ほど価格差がありますのでお得に購入が出来ます。
▽容量35Lタイプ(本記事で紹介するのはこちら)▽
▽容量40Lタイプ▽
Cherrboll バッグの付属品
Cherrboll バッグには、2枚の仕切り板※が付属しています。
1枚は底板として使用し、もう一枚は冷たいものと暖かいものを分けるなどして、バッグ内で仕切りをするものとして使用します。
筆者は、Amazon で Cherrboll バッグ(35Lタイプ)を購入しましたが、その他に付属しているものはありませんでした。
Cherrboll バッグの価格
Cherrboll バッグの価格は、2021年11月現在 Amazon で3,998円(送料無料)で販売されています。
タイムセールなどで3,000~3,500円に値下げされていることもありますが、通常価格はおおよそ4,000円程度で購入が可能です。
Uber Eats(ウーバーイーツ)の公式バッグと価格はさほど変わらないため、「どっちがいいんだろう?」とお悩みの方は次の項目のレビューや商品比較を参考にしてください。
Cherrboll デリバリーバッグをレビュー
Cherrboll デリバリーバッグを使ってみた率直な感想は、「とにかく軽い!」そして「小さい!」。
この2つに尽きると思います。
長年、Uber Eats(ウーバーイーツ)の公式バッグだけを使ってきた筆者からすると、
当たり前だったものが覆される感覚に陥り「バッグってこのサイズでいいじゃん」となり、今まで重くてどでかいバッグを持たせていた Uber Eats を恨みました笑
使ってみた感想
数日間、Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達で Cherrboll のバッグを使用してみましたが、軽くて小さいと「とにかく配達がラク」になり、予想以上にバッグがコンパクトになることのメリットを強く感じました。
特に、普段からバッグを背負うスタイルで配達を行う私にとっては、配達での疲労感が今までとは全く違いました。
Uber Eats(ウーバーイーツ)の公式バッグで長時間配達を行うと、男性の私でもバッグの重みで背中や肩が痛くなっていましたが、
Cherrboll のバッグは、体が痛くなるということが無く長時間、自転車を漕ぐのに集中出来ました。
バッグの重量
Cherrboll のバッグの重さは、1.53kg(仕切り板込みの重量)。
対して、Uber Eats(ウーバーイーツ)のバッグの重さは、2.65kg(仕切り板込みの重量)。
その差、1.12kgの違いがあります。
「なにを1キロくらいで」と思うかもしれませんが、3時間以上配達していると体の疲労感が劇的に少ないと感じました、やはり「軽い」ということは「素晴らしい」としみじみ実感しました。
※個人差がありますが、1時間程度の配達であればさほど疲労感に違いは無いと感じます。
バッグの防水性
Amazon の商品ページでは防水であることを説明していますが、Cherrboll のバッグは防水性が高くありません。
長い時間、雨ざらしになると生地にしみこんで行きバッグ内に浸透してしまいますので、配達中であれば商品が濡れてしまうリスクがありますし、最大の特徴である「軽さ」が損なわれます。
そのため、雨に日に配達を行う場合は防水カバーなどで対策を行うことをおすすめします。
▽Cherrboll 35LにはLサイズのカバーがおすすめ▽
バッグの機能
Cherrboll バッグの機能は必要最小限といった印象で、これがバッグ自体の重量を軽量にしています。
バッグ表側を見ると、
- クリアポケット
- チャック式の天蓋
- 取手(両サイド)
- 反射板(リフレクター)
- 収納ポケット(正面と両サイドの3つ)
バッグ裏側は、
- 取手
- チェストストラップ
- 背面クッション
以上が機能となります。
個人的には天蓋はマジックテープタイプが好みなため、人によっては Uber Eats(ウーバーイーツ)公式バッグからの乗り換えで使用すると、使いづらさを感じるかもしれません。
バッグの組み立て方とレイアウト例
組み立て方はかんたん!バッグをガバッと開いて、付属の仕切り板をズシャと入れるだけです。
5秒くらいで組み立てられるので、配達してない時は折りたたんで背負ってもさほど時間ロスにはなりません。
折り畳み時はホントに省スペースでコンパクトなのがうれしいです。
また、バッグ内のレイアウトは、付属の仕切り板についているマジックテープで、上下2段の「2階建てレイアウト」が可能です。
基本的には、この2階建てレイアウト1種類のみですが、仕切り板を真ん中に立てれば前後に区切ることも出来ます。
しかしこの場合、仕切り板の長さが足らず上の部分が完全に仕切られないため、冷たいものと暖かいものを分ける場合には不向きです。
実際に使用すると、付属の仕切り板は底板以外に使う用途は無く、お弁当とドリンクなどを一緒に運ぶ以外はあまり使用することがありません。
Cherrboll と Uber Eats(ウーバーイーツ)のバッグを比較
ここからは、Cherrboll とUber Eats(ウーバーイーツ)のバッグを比較し、Cherrboll のバッグのどこが優れていてどこが劣っているのかを徹底的に比べます。
サイズや機能はもちろんのこと、防水性や保温性に至るまで比較していますのでぜひ参考にしてください。
サイズと重量を比較
Cherrboll とUber Eats(ウーバーイーツ)バッグのサイズと重量の比較です。
サイズ(外寸)と重量 | Cherrboll | Uber Eats |
---|---|---|
横幅 | 32cm | 45cm |
高さ | 40cm | 45cm |
奥行 | 27cm | 27cm (42cmまで拡張可能) |
容量 | 35~40L | 約45L |
重量 | 1.53kg | 2.65kg |
サイズ、重量共に大きく違うことがわかります。
機能を比較
Cherrboll とUber Eats(ウーバーイーツ)バッグの機能の比較です。
機能 | Cherrboll | Uber Eats |
---|---|---|
天蓋 | 〇(チャック) | 〇(マジックテープ) |
取手 | 〇 | 〇 |
クリアポケット | 〇 | × |
外部収納ポケット | 〇(3つ) | 〇(3つ) |
反射板(リフレクター) | 〇 | 〇 |
背面クッション | 〇 | 〇 |
チェストストラップ | 〇 | 〇 |
容量拡張 | × | 〇 |
前面開閉 | × | 〇 |
ショルダーポーチ | × | 〇 |
バッグ内ドリンクホルダー | × | 〇 |
車両固定用ストラップ | × | 〇 |
デリバリーバッグの中では、Cherrboll は必要最小限の機能(7つの機能)にとどめられ、Uber Eats はデリバリーバッグの中でも最高クラス(11の機能)で機能が充実しています。
防水性を比較
Cherrboll とUber Eats(ウーバーイーツ)バッグの防水性の比較です。
ミストシャワーを3分の間、上からかけてバッグ内への水の浸入や生地への浸透をチェックします。
防水テスト結果
Cherrboll | Uber Eats | |
---|---|---|
内部への浸入 | 少量の水滴を確認 | 無し |
生地への浸透 | 全体的にあり | 背中や肩パッドに浸透を確認 その他は無し |
テスト後の重量 | 1.53kg→1.79kg (0.26kg増) | 2.65kg→2.89kg (0.24kg増) |
※テスト後の重量はバッグ表面の水滴を軽くふき取ってから計測しています
Cherrboll は、天蓋に水が溜まりやすい構造のようで、バッグ全体が水を浸透している様子。
構造上の影響か、テスト後はバッグ内に2滴ほど水が浸入しているのが確認されました。
Uber Eats のバッグ部分は、水をはじき浸入または浸透はしていないものの、水を横に流すため背中や肩のパッド部分への浸透が多く確認されました。
また、Uber Eats の方がパッドが分厚くクッション性があるため、より多くの水を含む構造のようで、バッグ全体の重量は Cherrboll と同等の水を浸透します。
保温性を比較
Cherrboll とUber Eats(ウーバーイーツ)バッグの保温性の比較です。
炊飯ジャーの白米を容器に移しバッグに入れ、20分後の温度をチェックします。
その前に、バッグ側面の生地の厚みをチェックしてみましょう。
Cherrboll | Uber Eats | |
---|---|---|
生地の厚み | 7.7mm | 11.6mm |
バッグの側面をノギスで図った結果、3.9mmほど厚みに違いがあり、Uber Eats の方は触ってみた感触も全く違い、バッグ内側のアルミ発泡素材(銀色の部材)や生地内に仕込まれている断熱材にしっかりとした厚みのある物が使用されているのがわかります。
この生地の厚みが料理の保温にどのように影響するのか?続いてが、保温テストの結果です。
保温テスト結果
Cherrboll | Uber Eats | |
---|---|---|
バッグに入れる前の温度 | 64度 | 64度 |
20分後の温度 | 49.5度 (-14.5度) | 51.2度 (-12.8度) |
温度の減少率 | 22.65% | 20% |
※白米はそれぞれきっちり200g
※室内で実施、室内温度は24度
※白米はテスト後においしくいただきました
↓Cherrboll デリバリーバッグの保温テストの様子↓
↓Uber Eats 公式バッグの保温テストの様子↓
やはりバッグの部材に厚みのある物を使用している Uber Eats の方が保温能力は高いと言えそうです。
室内(室内温度24度)での実験結果のため、もっと気温が低い冬などは両者の比較結果に開きが出そうです。
Cherrboll デリバリーバッグのメリットとデメリット
ここからは、これまでのレビューや比較の内容をふまえて、Cherrboll バッグのメリットとデメリットをお伝えします。
Cherrboll のメリット
軽くて小さいことのアドバンテージは思いのほか大きく、まず第一に「配達中の疲労感が軽減される」ことを強く感じました。
バッグを車両に固定せずに、背負って長時間配達を行う方や体力に自信の無い方には大きなメリットになります。
また、バッグのサイズが小さいことにより「取り回しのしやすさ」が格段にアップするため、商店街など人が多い場所でも歩きやすいですし、配達中にバッグを歩行者や車にぶつけてしまったなどのトラブル回避にも役立ちます。
あとは、個人的にはバッグを持ち出して休憩に行くのが苦にならないことがうれしい点でした。
メリットまとめ
- 軽いから疲れづらい
- 小さいから取り回しがしやすい
- バッグを持ち出して休憩に行ける
- 使わない時にコンパクトにたためる
Cherrboll のデメリット
まず注意したいのが、ピザやお寿司などの大型容器(パーティーサイズ)は Cherrboll のバッグには入らないため、これが致命的なデメリットになります。
ドミノ・ピザやナポリの窯などの Lサイズ(約30×30~35×35cm)や、スシローなどの3~4人前セット(約33×33cm)のことを指します。
また、クリスピー・クリーム・ドーナツの12個セット(36.5×27.5cm)なども入りません。
そのため、大型容器専用のバッグを常備するか、持っていない場合は配達依頼をキャンセルする必要があるため注意が必要です。
※短時間の間に数回連続してキャンセルするとアカウントへのペナルティがある場合があります
このほか、大量案件にも注意が必要です。
一度の配達依頼で多くの商品を運ぶことを指します。
ファミリー層からの大量注文や、2Lペットボトルの大量配達など商品内容や数量はさまざま。
Cherrboll はサイズが小さく容量が35~40Lと、Uber Eats(ウーバーイーツ)の45Lに比べ少ないです。
そのため、バッグに商品が入りきらないと判断した場合、大型容器のときと同じく別バッグの常備、または配達依頼のキャンセルが必要になります。
この事から、配達リクエストを受けた時点で、「ピザかお寿司か?何サイズか?」「商品数量はどれくらいか?」などの注文内容を毎回注意しなければなりません。
そしてもう一つ、これは個人的にデメリットと感じる部分ですが、マックのセットメニューを配達する場合など(温かいものと冷たいもの)を運ぶ場合、2段のレイアウトにしないとバッグ内の空間を仕切ることができない点です。
これが結構面倒なので、前後や左右で空間を完全に仕切れる付属品があれば良いなと感じました。
デメリットまとめ
- ピザやお寿司の大型容器は入らない
- 大量案件には注意が必要
- リクエスト毎に注文内容の確認が必要
- 防水性が弱い
- 機能が少ない(その分軽い)
- バッグ内レイアウトバリエーションが少ない
- 保温性が低い
Cherrboll デリバリーバッグはこんな方におすすめ
Cherrboll デリバリーバッグは、「防水性、機能性」をトレードオフする代わりに、「軽さ、小ささ」を追求したバッグということがお分かりいただけたと思います。
そのため、すべての配達員におすすめできるか?というとそうではありません。
ここからはかんたんではありますが、こんな方には Cherrboll がおすすめできる、また逆におすすめできない方はこんな方、というのをまとめましたので参考にしてください。
Cherrbollをおすすめできる方
- ピザ専用のバッグを別途用意できる方
- 長時間の配達を行う方
- 体力に自信の無い方
- 雨の日に配達しない方
- Uber Eats などのロゴマークが嫌な方
その他、デメリットよりもメリットのほうが上回る方におすすめです。
Cherrbollをおすすめできない方
- どんな配達リクエストもキャンセルしたく無い方
- バッグを配達車両に固定する方
- 別途ピザ専用バッグや防水カバーを用意したく無い方
- 重量よりも機能性を重視する方
その他におすすめのデリバリーバッグ
おすすめ第1位
Uber Eats 公式バッグ
配達パートナーの声から幾度にわたり改良を重ねた配達に特化したデリバリーバッグ。
下部拡張式により大型容器の配達から、大量案件、雨天時配達までなんでもこなす万能選手、多機能なゆえ「でかい・おもい」がデメリット。
おすすめ第2位
VARNIC デリバリーバッグ
軽くて小さいながら、防水性の高いのが特徴のデリバリーバッグ。
本記事で掲載中のバッグで最軽量でありながら、必要最低限の機能に防水性を兼ね備えたバッグ。
拡張機能が無いため、大型容器はNGとなります。
おすすめ第3位
Yushang デリバリーバッグ
公式バッグよりもやや小ぶりな作り(個人的にはこのサイズがジャストサイズ)で軽量なデリバリーバッグ。
非公式バッグでは珍しい下部拡張により大型容器、大量案件もOK。
防水性は低いため防水カバーがあれば、「軽い、大型容器が入る、防水」の三拍子そろった最強デリバリーバッグが完成します。
まとめ
この記事でレビューしたバッグはこちらです。
35L→40Lに容量アップした Cherrboll の新型はこちらです。
おすすめの防水カバーはこちらです(Lサイズのカバーがおすすめ)。
Cherrboll デリバリーバッグの特徴や、本記事の内容をまとめましたので参考にしてください。
・機能性や防水性を絞って、軽量&コンパクトが最大の売り
・必要最低限の機能で、通常の配達には困らない
・配達時の体力の消耗を減らし取り回しがしやすい
メリット
・軽いから疲れづらい
・小さいから取り回しがしやすい
・コンパクトにたためる
デメリット
・大型容器&大量案件は注意
・配達リクエスト毎に注文内容を要確認
・機能が少なく、防水・保温が弱い
おすすめな人
・大型容器専用のバッグを用意できる人
・日に3時間以上の配達をする人
・ロゴが付いているバッグが嫌な人
おすすめできない人
・リクエストのキャンセルでペナルティを受けたく無い人
・バッグを配達車両に固定する人
・機能性や防水・保温性を重視する人
以上、Cherrboll デリバリーバッグのレビューと比較でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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それでは、また次の記事でお会いしましょう!
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