Gopro Maxで撮影した360°動画をPC※(編集ソフトPremiere pro)を使って編集し、YouTubeにアップロードする方法を紹介します。
※Windows10搭載PCでの方法紹介となります。
撮影した360°動画はアップロード後、こんな感じでYouTube上で気軽に閲覧できます。
編集ソフトはPremiere ProでなくともMOVファイルが編集&360°動画書き出しができるソフトであれば問題ないと思います。
GoPro Max買ったはよいもののスマホアプリとの連携がうまくいかず、スマホで編集が出来ないといった不具合が発生中の為、同じ不具合が出ている方へのメモ書きとなります。
参考になりましたら幸いです。
GoPro Maxの気になるバッテリーについてのお話はこちらの記事を参考にしてください。
GoPro Max360°動画アップロードまでの流れ
- ファイルをPCに取り込む
- 「GoPro MAX Exporter」でファイル変換
- 「Premiere Pro」で編集⇒書き出し
- 「Spatial Media Metadata Injector」でメタデータを付与
- YouTubeアップロード
以上のような流れとなります。
通常の動画と比べると格段に時間がかかります。
ファイル変換と書き出し、アップロードに時間がかかるので、その間にやる事を考えておきましょう。
それではさっそく上記の流れを一つ一つ詳しく説明していきます。
GoPro Max360°動画アップロード方法解説
ファイルをPCに取り込む
撮影後GoPro Max本体からmicro SDカードを抜き取りPCへ。
GoPro Maxの仕様としてファイル容量が3.72GB(約8分)で自動的にファイルが分割されるようになっています。
GoPro Maxで撮影した360°動画ファイルは3つのファイルで保存されます。
- THMファイル
- LRVファイル
- 360ファイル
今回使うファイルは「360ファイル」となりますが、この拡張子「360」のままでは動画編集ソフトで編集が出来ない為、ファイル変換が必要となります。
「GoPro MAX Exporter」でファイル変換
ダウンロード
GoProがサポートしている「360ファイル」を動画編集可能な「MOVファイル」に変換するための「GoPro MAX Exporter」をダウンロードしてください。
※Windows10のみ対応
「Microsoft」のマークをクリックするとMicrosoftストアにジャンプしますのでダウンロード後インストールしてください。
ファイル変換
左上の「setting」から「language」⇒「japanese」を選択し日本語化しましょう。
①「参照」から保存先を選択
②「ハードウェアデコードを有効にする」にチェックを入れ、変換したい360ファイルをドラック&ドロップでインポート
③「キューを開始」で変換処理がスタートされます
②の「ハードウェアデコードを有効にする」はチェックを入れても入れなくてもどちらでもよいですが、私のPC環境だとチェックを入れた方が2倍ほど変換時間が短縮されました。
PCの環境にもよると思いますが8分程度の動画で約20分ほどでファイル変換が完了、フォイル容量は1ファイル30~40GBになりますので驚かないでください。
勝手に一時停止されることがあるので、完了にならない場合は③をチェックし停止されている場合は「再開」をクリックしましょう。
完了し変換されたMOVファイルは「GoPro VR Player」などで再生が可能です。
「Premiere Pro」で編集⇒書き出し
360°設定
Premiere Proで360°動画を表示させる設定を行います。
まず、変換したMOVファイルを取り込みシーケンスにセットしましょう。
そして、下記画像の
①をクリック
②のマークをドラック
③のエリアにドロップ
こんな感じの画面に変わるはずですので、画面上をグリグリすると見たい部分に映像が合わせられます。
うまく表示がされない場合はシーケンス上のクリップを選択した状態で「シーケンス」から「シーケンス設定」を開き、「VRプロパティ」を下記のように設定しましょう。
- 投影法 ⇒ 正距円筒
- レイアウト ⇒ 平面視
これで360°動画が表示されるはずです。
書き出し
編集が完了したら「Ctrl+M」で書き出し設定を呼び出します。
- 形式をH.264
- プリセットをYouTube 1080p フル HD(YouTube 2160p 4K Ultra HDでも可)※
※プリセットはお好きな物を選択ください、YouTubeにアップロードした際に再度圧縮がかかるので予め品質が高い「高品質1080p HD」や「高品質2160p 4K」を選択するのもありだと思います。
ビデオ設定の「VRビデオ」の項目を下記のように設定します。
- 「VRビデオとして処理」にチェック
- 「フレームレイアウト」を「平面視」に設定
「キュー」をクリックしMedia Encoderを立ち上げ書き出しを行います。
私の場合5分程度の動画で約30分ほどで書き出しが終わりました。
「Spatial Media Metadata Injector」でメタデータを付与
YouTubeヘルプに下記のような記載があります。
YouTube では、パソコンの Chrome、Firefox、MS Edge、Opera ブラウザを使った 360° 動画のアップロードや再生をサポートしています。360° 動画のファイルをアップロードするには、その前にアプリまたはスクリプトを使用してファイルを修正する必要があります。
YouTubeヘルプ
試したことはないですが360°動画をそのままYouTubeにアップロードしても360°動画として認識されないようです。
そのため下記リンクからファイルを修正するためのソフトをダウンロードし、そのソフトで「専用のメタデータ」を付与する必要があります。
Spatial Media Metadata Injectorダウンロード
ページ下部の「360.Video.Metadata.Tool.win.zip」からダウンロード可能です。
ダウンロード後Zipファイルを解凍し「Spatial Media Metadata Injector.exe」を開くと下記のような画面が出てきます。
①「Open」で編集したファイルを選択
②に自動的にチェックが入るのを確認(自動で入らない場合はチェックを入れる)
③「Inject metadata」をクリックし完了
「ファイル名_injected.mp4」というファイルが同じフォルダ内に出来るのでチェックしましょう。
YouTubeアップロード
ここからは通常の動画アップロードと変わりがありませんが、通常の動画と比較するとアップロードから公開されるまでの時間が少しだけ長いです。
おそらくYouTube内で再圧縮をかける際に、360°動画ファイルは容量が大きいため時間がかかるものと思われますので、気にせず動画公開を待ちましょう。
また、編集前のMOVファイルで見る360°動画とYouTubeにアップロードされた360°動画では、画質の差が歴然です。
YouTubeでの再圧縮で、かなり画質を落とされてしまうのであまりガッカリしないように、そんなものです。
以上
GoPro Max360°動画をPremiere Pro編集してYouTubeにアップする方法でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからもGoPro Maxに関する記事をアップしますので、是非ご注目ください。